続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
慌てて唇を離し、勝手なコトしてごめんなって謝ろうとしたその時だった。
「っ!!」
「あっ……」
抱き寄せてた腕の中の日菜琉がグッと両手で俺の体を引き離す。
しまった……絶対怒らせた!
反射的に後ろに一歩下がり、目の前の日菜琉の顔を慌てて覗き込んだ。
「……っ!!」
そして絶望と後悔が全身に降り懸かる。
驚いたように目を見開いた日菜琉が小さく震えた指先で唇を押さえる姿に頭の中が真っ白になった。
最悪だ……。
今まで絶対に日菜琉の嫌がりそうなコトはしなかったのに。
「日菜っ」
「…………っ」
「あっ! 日菜琉!」
急いで謝ろうとした俺を振り切り、日菜琉は俺から目を逸らしたまま校舎の中へと走り去って行ってしまった。
……また日菜琉を傷付けてしまった。
しかもこんな最低な形で。
誕生日の日に贈ったペアリングに誓った筈だったのに俺ってヤツは……。
女遊びしてた俺を受け入れてくれた大事な娘なのに。
もう……あんな夢を見てしまった辺りから後悔だ。