続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
「ご、ごめんなさい!」
「いや、こっちこそ……」
慌てて顔を離して見上げた彼の手が、支えてくれていたわたしの体からゆっくりと離れていく。
気まずいような気恥ずかしいような、なんだか落ち着かないわたしに小さく笑いかけ、
「これ、やるわ」
「えっ……?」
「ぶつかったせいで赤くなってるから」
手に持っていた紙パックのジュースをおでこに当てて来た。
受け取ったそのジュースはわたしが好きなオレンジとパイナップルのジュースで。
去り際に見た善雅くんの顔が不意に頭を過ぎって、本来の目的を思い出した。
ありがとうって告げて善雅くんの教室に向かおうとした時、
「……余計な世話だけどさ」
「うんっ?」
「場所はわきまえろって彼氏に言っといた方がイイぞ」
「え……えぇっ!?」
耳元でボソリと言われた忠告に思わず心臓がドキンッと跳ねた。