続・シンデレラLOVERS ～AFTER三ヶ月目のジンクス～

さっきのキス……見られてたんだ……。


恥ずかし過ぎて耳まで真っ赤になっていくのがわかる。


まさかクラスメートに見られてるなんて、もう……恥ずかしくて顔が見られないよ。


ククッと短い笑い声を残して彼は教室の中へと入って行ってしまった。


善雅くんの誤解を解こうと逸っていた気持ちは、彼の一言で一気に羞恥心にすり変わっていた。


……お灸を据えるつもりで少し時間を置いた方がイイかも。


またこんな風に学校の中でされたら困るし……。


そう思って善雅くんの教室に向かおうとしてた足をくるりと真逆に向ける。


自分の教室に戻るのもさっきの彼が居る手前なんだか恥ずかしい。


仕方が無いから図書室にでも行こうと、彼から貰ったジュースを握ってわたしは教室を後にした。