続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~

複雑な気持ちでその光景を見つめてたら、男の方はさっさと教室の中へと入って行ってしまった。


そして何故かその場に残ったのは顔を赤らめた日菜琉。


その手には俺が日菜琉の為に買って来たのと同じ、日菜琉お気に入りのジュースが握られてて。


背中越しで見えなかったけど多分アイツが日菜琉にあげたモンだ。


それを大事そうに持って身を翻した日菜琉の背中に声がかけられなかった。


……まさかたった数分の間にホントに日菜琉に愛想を尽かされたのか?


俺が日菜琉を好き過ぎるあまりにやらかしたコトで身を滅ぼすなんて……。


ガックリと肩を落として自分の教室に戻ろうとした時。


「あっ。水原の彼氏!」


「はっ?」


後ろから呼ばれた声で反射的に振り返れば、さっきの男がすぐ後ろで手招きしていた。


なんだってコイツが俺に用事があるんだよ。


まさか……日菜琉は貰う的な宣戦布告か?


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