続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~

渋々ソイツの方に歩み寄れば、


「水原に会いに行くんだろ?」


「えっ……まぁ」


「だったらさ、さっきのちゃんとは見てないから、からかってごめんなって伝えといてよ」


ニシシッと憎めない笑顔を浮かべて俺にこう告げた。


さっきのってなんだよ。

二人だけの暗黙の了解みたいなのが余計に俺をイラつかせる。


そんな気持ちが表情に出ていたのか。


「詳しくは水原自身に聞いて。んじゃよろしくな」


俺の心境を察したようにこう言い残して、さっさと教室の中へと戻って行ってしまった。


なんつーか腑に落ちないけど……。
これで日菜琉に会いに行くきっかけが出来たって思ってるのも事実。


教室に戻ろうとしていた足を180度回転させて日菜琉の向かった方へと進めた。


こっちには一年の教室と図書室くらいしかない。

おそらく日菜琉が向かったのは図書室だろう。


さっきのヤツの言葉の真相を確かめるべく、日菜琉の元へと向かう足を速めた。


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