続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~

「自販機の前でキスしてたの見られてたんだよ」


「うっ……悪い、つい」


ちょっとだけムッとした顔で告げると、目の前の善雅くんは気まずそうにしゅんと視線を伏せてしまった。


それが可愛くてつい許してしまいそうになるけど……今日はちゃんと言うって決めたんだから。


「今度からはちゃんと二人っきりの時にしてね?」


「……えっ?」


「こんな風に誰かに見られたら恥ずかしいんだから」


ぷりぷりと唇を尖らせて釘を刺せば、何故か善雅くんは拍子抜けした顔で目の前のわたしを見つめてる。


なんでこんな不思議そうな顔するんだろ……?
なんかおかしなコト言ったのカナ。


善雅くんの反応が意外で今度はわたしの方がキョトンとしてしまう。


「……嫌じゃなかったのか?」


「なにが?」


「だから……キス、いつもと違う風にしたの」


モゴモゴと口ごもりながら言われた台詞で善雅くんが拍子抜けしてた意味がわかった。


善雅くんはわたしがキスが嫌で怒ってるって思ってたんだ。


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