続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
慣れないキスに息が苦しくなって、たどたどしい息継ぎをする。
そんなわたしから唇を離した善雅くんは、息を整えるわたしを見てなんだか満足げに笑って濡れた唇を親指の先で拭ってくれた。
わかってたコトだけど……何もかもが初めてで覚束ない自分がちょっと悔しい。
拗ねたように呟いたら、善雅くんがククッと小さく笑った。
そして、
「……全部俺が教えてやる。だからおまえは黙って俺に愛されてろっ」
心底嬉しそうな顔で言い放つから、わたしのちっぽけな悔しさなんてどっかに飛んでっちゃう。
「ほら。昼飯急いで食うぞ」
「うんっ!」
そう言って善雅くんの大きな手がわたしに差し出された。