続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~


「話したいことがあるから裏庭に来て欲しい」



お昼休みになり。
善雅くんのお弁当を入れたカーキ色のお弁当袋を手にした時だった。



真面目そうな真っ直ぐな眼差しをした男の子に廊下で言われたセリフ。



そして、


「好きです。付き合ってください」


「あっ……」



向かった裏庭で告げられた言葉に胸がチクリと痛んだ。



「あの……気持ちは嬉しいんですけど」


彼氏が居るからごめんなさい。



続けようとした言葉を、


「有宮と付き合ってるんだろ」



凛とした抑揚の無い声に制されてしまう。



知ってるのになんで告白なんてしたんだろ……。



思わず言い淀んで口ごもってしまうわたしを真っ直ぐに見つめ、



「アイツのどこが良いんだ? 見た目も派手だし良い噂は聞かない」



淡々とした口調で言い放ってしまう。



確かに善雅くんはいろんな女の人と関係を持ってたけど。
それにだって理由があった。
好きだった静葉さんに振り向いて欲しいって……。



だから。
何も知らずにこんな風に言われると悲しくて堪らない。


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