続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
「じゃあ、お留守番よろしく!」
葉琉日さんの彼氏がインフルエンザにかかったとかで、お見舞いに行くことになったらしい。
葉琉日さんから日菜琉の家に緊急召集をかけられたのは、喧嘩して仲直りした3ヶ月前に日菜琉が熱を出した時以来だ。
また日菜琉になんかあったのかと思って駆け付ければ、玄関には出掛ける準備万端の葉琉日さんだった。
「一晩くらい一人で大丈夫なのに」
「ダメダメ。なんか友達のマンションでも空き巣てかあったって言ってたし」
「だからってこんな時間に善雅くんを呼び出すなんて……」
寝巻きのワンピースを着た日菜琉がちょっと呆れた顔で溜め息をついている。
着の身着のままでとりあえず来たけど、日菜琉が元気そうなので安心した。
なんて胸を撫で下ろした俺の肩を叩き、
「というワケだから」
日菜琉を一晩よろしく~!
と、葉琉日さんが去って行ったのが一時間前のこと。
現在の時刻は既に日付が変わってから一時間以上は経っていた。