続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
日菜琉と付き合って半年。
俺の理性は最大に揺れていた。
出掛けに葉琉日さんに、
「信じてるから」
って、力強く耳打ちされたのと同時に右手に握らされたコンドームがポケットの中にある。
あの時は何考えてるんだ!?って叫びそうになったけど……まさか日菜琉からアプローチがあるなんて夢にも思わなかった。
確かに日菜琉は俺に全部くれるって言ってるけど……ホントに良いんだろうか。
日菜琉の初めてを俺なんかが貰っても……。
遊び相手ならそんなん考えるまでもなく事に及んでたっていうのに。
「善雅くん……?」
ベッドの傍で立ち尽くしたまんまの俺を見ていた日菜琉の表情がしゅんと悲しそうになる。
日菜琉が居て欲しいって言ってるんだ。
だったら答えてやるのが彼氏のつとめってもんだろ。
リモコンで素早く照明を落とし、意を決して日菜琉の隣へと体を沈めた。
「抱き締めていい?」
「うんっ」
目が暗闇に慣れてないから表情はわからないけど、抱き寄せた日菜の声はどことなく弾んでる気がした。