続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
泣き疲れて眠ってしまったわたしが目を覚ましたのは、優しく抱き寄せられた善雅くんの腕の中だった。
頭の上から聞こえる規則正しい寝息を聞きながら微睡みかけたまぶたを擦って体を起こす。
相変わらず睫毛が長くて綺麗な寝顔だなぁ。
半年前に保健室で見た寝顔を思い出して笑みが零れた。
……あの時は、もう会えないから最後だって思ったのに。
あれから半年経った今でも善雅くんはちゃんとわたしの彼氏として傍に居てくれてる。
そう思ったらこのまま離れてしまうのさえなんだか寂しい……。
もう少しだけこうしてたいなぁって思ったけど、眠る善雅くんを残してベッドから降りることにした。
昨日のお詫びとお留守番のお礼に朝ご飯を作ろう。
そう思ってキッチンに向かおうとしたその時だった。
「わっ!」
「……俺を置いてどこ行くんだよ……」
「えっ! 起きてたのっ?」
「離れるなって言ったのに……」
後ろから強く引き寄せられて、わたしの体はまたベッドへと逆戻りしてしまっていた。