続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
「ちょっと善雅く……んっ」
「行くな」
「あ、朝ご飯作るだけ……」
「ダメだ」
寝ぼけたようにいつもの綺麗な二重がトロンとしてるのに、力だけはいつもと同じくらい強い。
寧ろ寝ぼけてる分手加減をしてくれないから余計に手強い……。
喋る隙も与えてくれない程のキスの嵐が唇に降り懸かってくる。
どうにか善雅くんの腕から離れようともがくわたしの耳元に、
「朝起きたらすぐに日菜にキス出来んのって幸せだな」
「っ!!」
「だからずっとここに居ろ」
ポツリと呟かれた言葉で全身が真っ赤になってしまいそうだった。
こっそりと上目に善雅くんの表情を窺えば、視線が重なってニッと笑いかけてくれる。
昨日の不安が嘘みたいに幸せな気持ちが溢れ出した。
半年前に焦がれた善雅くんの笑顔が変わらずに傍にある喜び。
それを感じられる日々がずっと続くように、わたしは善雅くんの笑顔に満面の笑みで笑い返すのだった。
おわり