続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~

ぼんやりと裏門を見上げていた腕が不意に引き寄せられる。


振り向いた先にちょっと息を切らした善雅くんが居て、



「善雅く……わっ」



思わず呼んだ名前は、抱き寄せられた腕の中で消えてしまった。



その代わり。
トクントクンと小さく聞こえる善雅くんの胸の音が、わたしの耳に一音一音刻まれていく。



まるでこの音はわたしだけが知ってる特別だって……言ってるみたいに。




「おまえは俺のだからな」


「へっ?」


「だから! おまえは俺の前だけで笑ってれば良いんだよっ」



唐突に言われてキョトンとするわたしにこう言った顔が微かに赤らんでる。



ぶっきらぼうだけど。
この言葉には善雅くんの好きがいっぱい入ってる。



だから、



「じゃあ善雅くんもいっぱい笑っててね? わたし善雅くんの笑顔が好きだから」



わたしは一番の笑顔で善雅くんに伝えるよ。



善雅くんが大好きだって。




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