続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
三ヶ月目のジンクスと悩める二人
「誕生日? 日菜琉ちゃんの?」
「……他に誰が居るんだよ」
「本当に居ないの?」
「居ねぇよ!」
昼休み。
家庭科の実習があるとかで、今日は紘也と二人で昼飯を食べてる。
弁当だけはきっちりと届けてくれたけど、今日は朝も会えなかったしちょっと調子が出ない。
……相沢が居ないのは良いけど。
「にしても。善雅が女の子の為にプレゼントなんか贈るなんてなー」
「なんだよ」
「いや。不良少年を更正させた指導員の気持ち?」
「はぁ? なんだそれ」
紘也は生暖かい笑顔を浮かべて、日菜琉の弁当を食べる俺の肩を叩く。
……つーか、不良の更正ってなんだよ。
「なぁ。ホントに他に居ないのか?」
「しつけぇな。居るワケないだろっ」
「じゃあ、日菜琉ちゃんに手出したんだ」
「はぁ? 出してねぇよ。なんだよさっきから」
話の核心が掴めずに苛立つ俺に、紘也は何やら言いたげな顔でじっと俺を見据えてる。
そして、
「ぶっちゃけ……ヤリたくなるだろ?」
にっこりと爽やかに笑った紘也に、思わず箸に摘んでた卵焼きを落としてしまった。