続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
「じゃあ今の彼女って芳川先輩よりもイイオンナなんだ」
あの芳川先輩をフッてまで付き合ってるんだからそうなんでしょ?
悪びれた風も無く。
サラリと口にした秋奈の言葉に、思わず言葉が詰まった。
確かに外見の華やかさで言えば、人目を引く静葉とは反対に控えめ……っていうか地味だな。
「いや……見た目は地味な方」
「えっ! 地味なのっ!」
「でも……」
中身はイイオンナ。
……少なくとも俺にとっては最高の彼女だ。
それだけは自信を持って言える。
「善雅先輩にそこまで言わせるんだっ。会ってみたい!」
「嫌に決まってんだろ。良いからとっとと手を動かせっ」
「どんな人か見たい見たい見たい!」
「嫌だ。勿体ねぇし」
「そんな風に言われたら余計に興味そそるんだけどー」
「良いから問題やれって! これ以上サボってたら明日から来ねぇからな」
カマかけて言い放ったセリフで渋々秋奈がノートに視線を落とし、渋々手を動かしていった。