続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
予想外にハードな家庭教師の仕事で初日から帰るなりベッドに突っ伏した。
……体より精神的に疲れる。
特に秋奈みたいなヤツを相手にしてるから疲労感は二倍だ。
「あっ」
帰り道で携帯が鳴ってたのを思い出して、急いでカバンに手を突っ込む。
俯せから仰向けに体勢を変えて、携帯の画面を開いた。
“お弁当のリクエストある? 明日は一緒に帰れるかな……”
液晶に映し出された日菜琉の名前と日菜琉らしい控えめな文面に、疲れきった体が安心して落ち着く。
……繋がってるな、俺たち。
完全に色ボケな頭の中はそのまんまゆっくりと微睡んで……。
次に気が付いた時は、携帯を握り締めて朝を迎えていた。