続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
「もう、おまえらうるさい。行くぞ」
「あっ、善雅くんっ」
ゴチャゴチャとうるさい外野を無視して日菜琉の手を取った。
出たよ俺様善雅様ー、とかなんとかブツブツ言ってる二人と俺を日菜琉の泳いだ目が交互に窺ってる。
……あそこに居たらなんか俺、泣くまで責められそうな気がする。
何回か二人を振り返った後に俺を見上げた日菜琉は、
「メールごめんね……用事じゃないのに」
「バカ、謝るな。あれはホントに寝ちゃったんだって」
「うん……」
しゅんとしょげたように瞳を伏せてしまう。
こんな顔見たら嫌でも三ヶ月前のことを思い出す。
相沢の言う通り。
必要以外にメールするなって言って、熱出してんのも知らずに弁当の催促だけしたり……。
……外で待ちぼうけ食らわせたこともあるな。
だから、日菜琉からメールが来ると俺は安心する。
ちゃんと繋がってるって。
それを口にするとやっぱり女々しい気がして躊躇ってしまう。
意外と口下手だな、俺。
またカッコ悪いとこが増えた気がする。