続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
手を繋いだまんまどちらともなく黙り込んでしまった。
通り過ぎてく生徒の声とか足音がやたら耳について、俺たちの空気がぎこちなく感じる。
「……こんなこと言ったら怒られちゃうかもしれないんだけど」
「えっ?」
「メールね……返って来なくて不安だったんだ、ホントは」
だからごめんなさい。
なんて付け加えた時の顔はどことなく寂しそうで。
思わず公衆の面前で抱きしめたい衝動に駆られた。
……ヤバイヤバイ。
んなことしたら、相沢にボロカス言われて当分二人っきりにしてもらえなくなる。
我慢しろ、俺っ。
「だから謝るのは俺だって」
昨日の夜からその不安を感じさせてたんだ。
出来るなら、昨日のベッドで寝こけてる俺を殴ってやりたい。
日菜琉を不安にさせてんじゃねぇ、って……。