続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
メールを返さなかった俺が与えたのは不安で、その男が与えたのは笑顔。
たかがメールだ、考え過ぎ……。
些細なことで嫉妬してる自分が女々しいから、ただひたすらに言い聞かせる。
そして不意に思い出してしまう。
紘也が言ってた三ヶ月目のジンクス。
些細なすれ違いが関係を壊してしまう。
……やっぱり昨日の俺を殴りたい。
ついでに今朝起きたばっかりの俺も……。
なんでメール返さなかったんだよっ。
そしたら少なくとも、日菜琉に不安そうな顔をさせることは無かったのに……。
「善雅くん? どうかしたの?」
幼なじみの存在が頭から離れず、黙り込んでいた俺を日菜琉が怪訝そうに窺う。
「メール、次はちゃんと返すから」
「えっ……」
「だから、いちいち他の奴に言うな」
日菜琉を笑顔にするのはいつでも俺でありたいから。