続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
「日菜はあの彼氏と待ち合わせ?」
「……ううん、友達。芹華ちゃんっていう中学の頃からの」
「あぁ。いつも一緒に居た大人っぽい顔した娘」
日菜と違ってな。
なんて余計な一言をわざわざくっつけるとこも変わらない……。
首元に巻いてたタオルで額の汗を拭いながら、蒼ちゃんがチラリとこちらを窺う。
いつもならわざとそっぽを向いて怒るけど、今日はそんな気持ちも起こらない。
「日菜と違っては余計だよっ」
蒼ちゃんが不思議に思わないように笑って言い返すけど、
「朝から不調だね」
「えっ?」
「なんか気になってることでもある?」
蒼ちゃんはあっさりとそれを見破ってしまう。
……ここで会ったのもなんかの偶然かもしれないし。
「うん……実はね」
それに蒼ちゃんなら、わたしが欲しい言葉をくれる気がする。
昨日みたいにきっと。