続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
一人で歩く帰り道は思ってた以上に寂しい。
靴箱に入ってた空っぽの善雅くんのお弁当箱が余計にそうさせるのかもしれない。
靴箱の中のお弁当。
三ヶ月前。
毎朝善雅くんの靴箱にお弁当を入れるのが、一ヶ月彼女だったわたしの日課だった。
直接受け取って貰えなくても、毎日お弁当箱が空っぽになってることが嬉しかった。
だって。
善雅くんが唯一わたしに望んだ彼女の勤めであり、あの頃のわたしたちを唯一繋ぐモノだったから。
恥ずかしい彼女って思われたくない気持ちは変わらない。
好きだって言ってくれる今でもそれはずっと片隅にあって……。
最近では喜ばせたくて作ってたお弁当が、善雅くんの気持ちをつなぎ止める唯一の切り札に思えてしまう。
だからまた、新しいおかずのレシピを探しに足は自然と本屋さんへと向かっていく。
そして、見つけてしまった……。
わたしの不安を駆り立ててしまう光景。