続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
唐突に相沢に話を振られたせいなのか。
目を丸くした日菜琉はすぐさま俺の顔を横目で確認し、
「……お昼済ませてから話そうって」
小さく口ごもってしまった。
それが余計に俺を不安にさせてるなんて知りもしないで……。
「えっ。日菜琉ちゃんまた呼び出し?」
「そうよ。確か1組のクラス委員だったかしら」
俺との一ヶ月の恋人ごっこが終わった頃から、日菜琉は着実に可愛くなっていってる。
そして。
比例するように日菜琉に声を掛ける奴が増えてるのも着実……。
「最近また一段と可愛くなったもんね、日菜琉ちゃん」
「えっ!?」
「触るなっ」
「嫉妬深い男は嫌われるわよ」
「うるせぇよっ」
隙をついて日菜琉の右手をギュッと握る紘也の腕を叩き、嫌味に笑う相沢を睨んでおく。