続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~

唐突に相沢に話を振られたせいなのか。


目を丸くした日菜琉はすぐさま俺の顔を横目で確認し、



「……お昼済ませてから話そうって」


小さく口ごもってしまった。


それが余計に俺を不安にさせてるなんて知りもしないで……。



「えっ。日菜琉ちゃんまた呼び出し?」



「そうよ。確か1組のクラス委員だったかしら」



俺との一ヶ月の恋人ごっこが終わった頃から、日菜琉は着実に可愛くなっていってる。



そして。
比例するように日菜琉に声を掛ける奴が増えてるのも着実……。



「最近また一段と可愛くなったもんね、日菜琉ちゃん」


「えっ!?」


「触るなっ」


「嫉妬深い男は嫌われるわよ」


「うるせぇよっ」



隙をついて日菜琉の右手をギュッと握る紘也の腕を叩き、嫌味に笑う相沢を睨んでおく。




< 6 / 141 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop