続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
「善雅くん……」
本屋さんと向かい合ったアクセサリーショップの前で、制服を着た女の子と親しげに寄り添う後ろ姿。
見間違えるワケがない。
だってこの三ヶ月、誰より近くで見つめていた背中だもん。
見間違えるワケないよ……。
大人びた顔付きの女の子はずっと善雅くんの腕に寄り添い、そのまんま一緒の方向に歩いて行ってしまう。
待ってよ、善雅くん。
またわたしは……目の前でフラれちゃうの?
声にならない名前の代わりに瞳から涙が零れ出し始める。
わたしの手を簡単に離し、静葉さんの手を取った瞬間が蘇った。
やっぱりわたしじゃダメなんだ……。
善雅くんの隣には居られないんだ。
零れる涙を手で拭いながら嗚咽を堪えるわたしに、
「……ちょっと、こんなところで何泣いてんのよ」
「大丈夫?」
怪訝な顔で声をかけてくれたのは、
「っ……静葉さん」
ハンカチを差し出してくれる静葉さんと、前に本屋さんで会った彼だった。