続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
一見したら仲良しに見えないけど、なんだかじゃれあってるみたいで楽しそう。
静葉さんってもっとプライドが高そうなイメージだったけど彼の前ではすごく自然体だ。
お互いに言いたいことを言い合えるくらい信頼してる証拠なのかな。
「……善くんとうまくいってないワケ?」
「あっ……」
「話してみたら? 静葉には嫌な思いさせられただろ。憂さ晴らししときなよ」
にこっと微笑む彼の腕をを静葉さんが一発グーで殴る。
あまりにもストレートな物言いで、思わずこっちが恐縮してしまう。
「まぁ……罪滅ぼしじゃないけど、聞くだけなら聞くわよ」
「でも」
「俺が居るから大丈夫だよ」
そう言った彼の言葉は、わたしじゃなくてまるで静葉さんに向けられたようで……。
さっきまでの皮肉が嘘みたいに優しい響きを帯びていた。
俺が居るから大丈夫。
元カレの話をしても不安なんて感じないくらい静葉さんを信頼してる。
今のわたしたちに足りないモノが二人の間にはしっかりあって……。
だから二人はお似合いに見えるんだ、きっと。