続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
「ありがとうございます……でも、大丈夫です」
わたしと善雅くんが釣り合わないのは、きっと見た目だけじゃない。
善雅くんに嫌われたく無い一心で、言いたいことがいつの間にか言えなくなって……気持ちまで釣り合わなくなってたんだ。
寂しいとか、会いたいとか……善雅くんが大好きだから感じる気持ちをきちんと伝えるべきだった。
そしたらこんなにすれ違ってしまう前に、しっかりと繋がり合えてたのかもしれない。
二人にもう一度お礼を言ってペこりと頭を下げる。
そのまま身を翻して背中を向けたわたしに、
「……アナタと居るときの善くん、すごく柔らかい顔してるわよ」
ポツリと小さく呟かれた言葉に思わず振り返った。
「静葉を降参させたんだから自信持ちなよ」
にっと口元を緩めた彼が軽く手を振る影で、ちょっと恥ずかしそうに目を逸らした静葉さんが小さく笑ってくれる。
その手はぎゅっと握られていて……、
「やっぱりお似合いです」
改めて二人はお似合いだって感じさせられた。