続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
誤解と喧嘩
“話したいことがあるから、明日は一緒に帰れませんか?”
バイト終わりに携帯に届いたメールは何故か俺の不安感を煽った。
バイトが始まって三日目。
今日は俺のクラスの調理実習があったから、昼休みも一緒に過ごしてない。
もちろんバイトがあるから一緒に帰るのもお預け。
だから今日は一日、日菜琉に会ってなかった。
たった一日くらい大丈夫だろ。
なんて高を括ってたけど……見通しが甘かったか。
日菜琉がこんな風に改めて話があるなんて言ってくるのは、付き合い始めてから初めてのことだ。
……ヤバいな。
さすがの日菜琉も三日連続で一緒に帰れなかったら怒るよな。
しかも、ちゃんとした理由も言ってないし……。
いつの間にか画面の照明は消え、薄暗い路地にポツンと立ち尽くしていた。
吹き抜ける風が肌の露出した部分に吹き付けて寒い。
もちろんバイトは明日もあるから日菜琉と一緒には帰れない。
昼休みは何だかんだであんまり時間は取れないし……。