続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~

かと言って。
バイトが終わる三日後まで日菜琉を待たせると、取り返しのつかないことになりそうな予感がする。



せっかくのペアリングが無駄になりそうな嫌な予感が……。


そんなの絶対に嫌だっ。



そう思ったら居ても立っても居られなくなって、気が付けば携帯の通話ボタンを押していた。



三回目の呼び出し音の後、


「……善雅くん?」



躊躇いがちに俺の名前が呼ばれた。

いつも通りの日菜琉の声が安心感を与える。

少なくとも怒ってはいないな。



「あのさ、明日も一緒に帰れないから」


「……そっか」



電話越しに聞こえる日菜琉の声が一気に沈んだ。



そうじゃない……。
日菜琉を落ち込ませたいワケじゃないのに。



気持ちが逸って伝えるべき順番がグチャグチャになってる。



「だから今話そう。迎えに行くから家出られるか?」



電話じゃなくてちゃんと会って話したい。



ホントなら日菜琉のマンションに着いてから電話するべきだったけど……早く言ってしまいたかった。


携帯の向こう側で日菜琉が待ってると思ったら尚更。



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