続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~

「あのさ」


「うん?」


「俺……」



兄貴の代理で家庭教師のバイトをしてること。


相手が女の子だから黙ってたけど、日菜琉を不安にさせるくらいなら正直に話してしまおう。



そう思って日菜琉の手を取り、ぎゅっと握った時だった。



「善雅先輩っ!」



後ろから俺を呼ぶ声と同時に駆け寄ってくる足音。



反射的に振り返った俺の前に、



「善雅先輩ってばマフラー家に忘れてたよっ」



見覚えのあるカーキ色のマフラーを巻いた秋奈が居て、駆け寄って来るなり俺の腕に抱きついてきた。



その勢いで握っていた日菜琉の手が離れる。



慌てて日菜琉の方を振り返るより早く、



「あっ! もしかして善雅先輩の彼女? ふーん」



俺の後ろに居た日菜琉に気付いた秋奈が腕に抱きついたまま身を乗り出し、頭から足までまじまじと見つめている。



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