続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
「日菜?」
道端で立ち尽くしていたわたしの肩に触れた手と呼ばれた声。
ゆっくりと振り返った先には見慣れた笑顔があって……。
わたしは慌てて瞳に残る涙をカーディガンの袖で拭った。
「何やってんだ日菜」
「ちょっとお散歩。蒼ちゃんは?」
「駅まで葉琉日の迎え。夜道は危ないから来いって」
こう言いながらやれやれって肩を竦めてみせるけど、蒼ちゃんの顔はどこか嬉しそう。
葉琉ちゃんも蒼ちゃんが地元に戻ってるから、最近すごく機嫌が良い。
そりゃそうだよね。
大好きな彼氏と会えるんだから。
「羨ましいな」
普段は離れ離れなのに葉琉ちゃんも蒼ちゃんきちんと繋がってて……。
近くに居るのにすれ違ってるわたしたちとは全然違う……。
「何言ってんだよ。なんだー? また彼氏のことであれこれ考えてんだろ?」
カラカラと笑った蒼ちゃんが、肩を落としてるわたしの頭をクシャっと撫で付けた。
やっぱり蒼ちゃんと居ると気持ちが落ち着く。