続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~

「善雅に普通の恋愛は無理だけど……。でも、日菜琉ちゃんなら善雅を幸せにしてくれるって思ってたよ」


「……はっ?」


「あんなに冷たくて俺様だった善雅を想ってくれてる娘だよ。おまえは普通の恋愛以上に彼女を大事にして当たり前なの」


「…………」


「普通の恋愛が無理とか寝ぼけたこと言うな。おまえは普通の何倍も優しくして、何倍も好きって言わなきゃダメなんだ」




机から顔を上げてポカンとする俺なんかにお構いナシ。


淡々と言いたいことを述べていく紘也の極めつけは、



「……おまえが思ってるより何倍も日菜琉ちゃんは善雅のことを想ってんだから」


全然面白くないけど。



あからさまに嫌な顔をして付け加えた一言と、


「……それ」


机の上に置いた見慣れたカーキ色の弁当袋だった。



なんで弁当が……?

俺から時間置こうって、身勝手に言ったばっかりなのに。



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