続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
「日菜琉ちゃん休みだから相沢さんから預かった。善雅の顔見たら殴り掛かりそうだから俺から渡してって」
「…………」
「日菜琉ちゃん、目真っ赤だったらしいよ」
紘也の言葉でふっと日菜琉の泣き顔が脳裏に蘇った。
泣かせないって誓ったのに、また泣かせたんだな俺。
「……おまえさ。これでもまだ日菜琉ちゃんには相応しい相手が居るとか言うワケ?」
心底呆れた表情で紘也が俺を見据えてる。
……何やってたんだ俺は。
自分の気持ちばっかり押し付けて、日菜琉の気持ちも考えずにわかったつもりになって……。
ホントに気持ちを信じきれてなかったのは俺の方だったんだ。
カーキ色の弁当袋を開けると、いつもの弁当箱の上に白い紙が一枚。
二つ折りのそれを手に取って開けば、
“ひどいこと言ってごめんなさい”
日菜琉特有の小さなまる字が目に飛び込んで来た。
また謝られた。
ごめんなんて俺のセリフなのに。