続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
今すぐ日菜琉に会って謝りたい。
泣かせないって約束破ってごめん。
傷付けてごめん。
不安にさせてごめん。
いっぱいのごめんの後にもう一度伝えよう。
俺は日菜琉が好きだって……。
「あっ、善雅!」
「帰るわっ」
突然立ち上がった俺に紘也はさっきまでのムッとした顔と打って変わって、ポカンとしたマヌケ面でこっちを見た。
日菜琉はまだ泣いてるのかもしれない。
そう思ったら居ても立ってもいられなくなってた。
紘也の視線を無視して机に掛かってたカバンを無造作に取ると、
「……せいぜいがんばれよ」
呆れた顔をした後、にっと笑った紘也が片手をヒラヒラと振って見せた。
それに応えるように片手を上げ教室を飛び出す。
いつか保健室で伝えたように俺は、日菜琉が俺を嫌いになるまで好きでいてやる。
その気持ちは変わってない。
だからもう一つ付け加える。
例え日菜琉が俺を嫌いになっても好きで居続けてやる、って。
日菜琉に会ったら一番に伝えよう。
俺の素直な気持ちを……。