続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
「誰にだって不安な時期はあるよ。相手を好きなら好きな程」
「相手をもっと知ったら薄らいでくんじゃないか? 時間薬って言うし」
「じゃあ……二人に不安は無いの?」
励ましてくれる二人にわたしは素直に頷けないでいた。
いくら付き合いが長いからって、今の二人は離れ離れの遠距離恋愛中。
きっと不安に思うことだってあるはず……。
「無いよ。全くサッパリ。蒼汰に浮気する甲斐性なんて無いもんねー」
「葉琉日を相手する変人も居ないだろうしな」
わたしの思惑は大きく外れて、二人は皮肉り合って笑い合っている。
それが不思議で思わずキョトンとしてしまうわたしに、
「不安って言えば信じてないって怒るし、無ければ愛情が無いって怒るんだよ……結局」
「だからさ、きちんと伝えるのが大事なんじゃない?」
そう言った二人の顔は穏やかで。
今ではこんな自然体な二人だけど。
きっとここまで来るまでに色々なことがあったんだなって……。
わたしに笑いかけてくれる二人を見つめながら感じていた。