続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
その笑顔を見たら、頭の中で考えてた言葉とか一気に吹っ飛んで……。
「ぜ、善雅くんっ」
扉が閉まるより早く、日菜琉の体をぎゅっと抱き寄せていた。
日菜琉の体温と匂いがさっきまでの不安に安心感を与えてくれる。
……自分から時間を置こうなんて言った癖に。
一日ももたずにギブアップしてんだから笑える。
でも、
「……会いに来てくれてありがとう」
俺の腕の中で小さく呟き、ゆっくり背中に回された日菜琉の指がキュッと制服を掴む。
……やっぱり来て良かった。
日菜琉の不安を少しでも早く取り除きたかったから。
「……ごめんな。不安にさせて」
「えっ」
「信じてないとか……本当に思って無いから」
カッとなって言い放った言葉が一番の後悔だった。
ずっと女遊びしてた俺をずっと信じてくれた気持ちを、隠し事して先に裏切ったのは俺だったのに。