続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
こんなことなら弁当食ってから来れば良かった……。
ホント俺、カッコ悪。
思わず玄関にしゃがみ込んで髪をグシャグシャと掻きむしった。
「悪い……焦ってたから」
とにかく日菜琉に会おうって気持ちで走って来たらこの様。
それプラス。
ぶっ飛んだ理性で押し倒そうと焦ったバチも当たった……って感じだな。
「ううん。それだけ急いで来てくれたんでしょ」
顔を上げた俺の前にしゃがんだ日菜琉が居て、
「……ご飯食べよっか。いつもはお弁当だけど今日は出来立て食べてもらえるね」
にっこりと笑いながら手のひらを差し出した。
まさか俺が押し倒そうなんて考えてたなんて微塵も思ってないんだろう。
何て言うか……敵わない、日菜琉には。
手のひらを差し出したまんま俺を見つめる日菜琉にゆっくりと手を重ねる。