続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
「……あれっ?」
手のひらと手のひらの間に違和感を感じた日菜琉が首を傾げて、
「誕生日プレゼント……ちょっと早いけど」
「えっ!」
慌てて手のひらを自分の目の前まで持って行き、そこに乗ってる指環と俺を交互に見比べてる。
その顔は今まで見たことも無いくらいびっくりしてて。
思ってたまんまの反応でちょっと笑える。
「それ用意しようと思ってバイトしてたんだ……って言い訳にしかなんねぇけど」
自嘲気味に笑った俺の前で日菜琉はじっと手のひらの指環を見つめ、
「……わたし、貰っていいの?」
「バカ、当たり前だろっ。ほら」
今度は戸惑ったような表情で俺を見つめていた。
だからそのまんま日菜琉の手を取って薬指に指環を滑り込ませる。
やっぱり思った通り。
日菜琉の細い指には、シンプルなシルバーリングが合ってる。
「おまえは俺のだからその証な。外すなよ」
そう言って出した俺の左手にはもちろん。
日菜琉と同じ指環がくっついてて……。
それを見た日菜琉の目はパッと輝きを増した。