続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~
今日は夜まで善雅くんと一緒に居られるはずだった。
葉琉ちゃんがお誕生日にくれた可愛いワンピースだって用意してたのに……。
今のわたしはすっぽり掛け布団を被されてちょこっと顔だけが出た状態で寝かしつけられてる。
「だからって無理したら善雅くんに感染っちゃうよ? いいの?」
「……ヤダ」
「だったらとにかく寝る! 日菜の好きな柚子蜜のヨーグルト作ったげるから」
泣く泣くデートを諦めたわたしを慰めるように葉琉ちゃんが頭を撫でてくれる。
そうだよね……。
残念だけど感染しちゃったらダメだもん。
善雅くんに今日は行けないってメールしよ。
心配かけたらいけないし……熱があることは言わない方が良いよね。
意外と善雅くんって心配性だからなー。
なんて考えてるうちに葉琉ちゃんの手のひらの感触が段々心地好くなっていって……。
枕元にあった携帯を握り締めたまま。
熱でぽわんとした意識はゆっくりと途切れていった。