ボーイ&ガール
「いじめてる奴等に立ち向かえないなら霞を頼れ。」
「東野君はっ…。東野君はどうしてこんな事言うの?」
「アンタが倒れると、仕事が増える。」
「…………」
そうですか……。
東野君はオーナー室を出て行った。
入れ替わりに霞ちゃんが入ってきた。
「百合大丈夫?」
「大丈夫です…。」
「よかった~…。心配だったんだよ!!」
「心配…?」
「友達だもん。心配するよ~」
友達…。
「あたし…友達でいいんですか…?」
「もちろんだよ!!」
霞ちゃんの笑顔はとても眩しかった。
今日、あたしに友達が出来ました。