ボーイ&ガール

「あんた、俺を男と思ってないだろ。」

「そんなっ……」



そんな事…ないよ…。



「俺だって男だ。男が簡単に女の家に上がると思うな。」



東野君…?



「女の家に上がる理由があるんだよ。」

「理ゆ……!!」



な…に…。



壁に押し付けられた身体。



太股を撫でるように触る冷たい手。



何より、唇にあたる感触。



嘘…でしょ…?



「…んンっ……」



息が苦しくなって口を少し開けたら、即座に口内に入ってきた舌はあたしの舌と絡ませる。



もう…あたし…。



初めての感覚。




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