ボーイ&ガール

「なぁお化け屋敷行かねぇの?」

「え……あ……。」

「まさか苦手とか?」

「う、うん…。」



マジかよ。



おもしれぇ!!



「行くぞ!」

「えっ嘘!!やだっ!」

「大丈夫だって。」



俺は最後列に並んだ。



「やだよぉ…。」

「怖がり?」

「うん…。」



じゃあよくあんなボロアパートに住めるな…。



そっちの方がお化け出そうなんだけど…。



「ほら怯えるなって。」

「いやぁ…。」



既に足は震えていて、俺の腕に手を寄せて来る。



そんなに怖いのかよ…。



< 232 / 400 >

この作品をシェア

pagetop