ボーイ&ガール
食べていて気付いた。
「ごめんなさいっ…。あたしのせいでこんな夜遅くに…。」
仕事終わりだから当たり前だけど、日付が変わってもう2時間も経っている。
「気にすんな。病人はおとなしくしてろ。」
「でも……」
あたし迷惑かけてばかりだ…。
何か悲しくなってくる。
「お前っ…泣いてる!?」
「へっ…?…あ…。」
気付いたら涙が出ていた。
しかも稜君に見られたよ…。
更に悲しくなってくる…。
「泣くなよ…。」
頭を撫でてくれる大きな手。
稜君の手だ…。