アイの伝え方【短編】
出会い
いつもと変わらない放課後
そして・・・
いつも同じ体育館の裏に私はいる
どぉせまた、何処かの誰かが告白するんだろーけど
いつも同じ場所ってなんか飽きる

「河合さん!!待った?」

今度はこのチビか

「うぅん!待ってないよ!!」

この猫かぶりも疲れるんだよ!早くしろ

「じゃあ、えっと・・・ずっと君が好きでした!!付き合って下さい!」

毎度お馴染みのセリフ。もぉ少し頭使えよ!

「ふーん、じゃっ私のドコが好き?」

「え・・・・」

これ言うとタイガイは黙るんだよね

「即答できないんなら、別に彼女は誰でもいいのね♪なら、私の返事は“NO”でヨロシク★」

バイバイ、チビ男子。もっと牛乳飲んで身長伸ばせよ
これがいつもの断り方
別に好きでもないし、断る以外どうしようもないじゃん

『河合 麗奈』14歳
学校中のみんなからは、けっこう好かれている方
一部の人からは「天才」とか「モデルみたい」とか言われる
まぁ、これも努力の賜物ですから

小学生の時は、誰よりも勉強が出来なきゃ嫌だった
優等生やるのが楽しかった♪
モデル並のスタイルだって、自分で作り出した
幼稚園の時なんてチビデブだったもん

全てが1番じゃなきゃ嫌
そうしなきゃ、将来損するばかりだって思ってる
 
でも・・・

私だって苦手くらいあるから

『恋』・・・

未だによく分からない

恋をすると胸がドキドキする
大好きな彼しか目に入らない

そんなの・・・


絶対にウソだ――――! 
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