冬城町新年会2009→2010
トンと。

軽やかに地を蹴る。

それだけだったのに、姫羅木さんはいともあっさりと、紅霊の浮遊する位置にまで跳躍した。

同時に。

「消し飛べ」

彼女の右手に、複雑な色彩の炎が浮かび上がる。

狐火。

姫羅木さんが得意とする、神通力の一つ。

それを大きく振りかぶるが。

「     っ!」

紅霊は、姫羅木さんが狐火を放つよりも先に仕掛けてきた。

星の光を反射するような、透明な何か。

あれは…ツララ?

氷の刃が突然紅霊の目前に発生し、姫羅木さんに襲い掛かる!


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