冬城町新年会2009→2010
「フン」

長い黒髪を片手で払いのけ、紅霊は鼻で笑った。

「私も日本に来て長いけど、貴女みたいな人外がまだ隠れ住んでいたとは驚きだわ。仕掛けてきさえしなければ、この国で二番目に強い人外でいられたかもしれないのに」

「……」

姫羅木さんの眉尻がピクリと動く。

「それは…どういう意味じゃ?」

「決まってるじゃない」

紅霊の金色の瞳が輝きを増した!

「私が最強の人外だって事よ!」

掲げられた紅霊の右手。

そこから数え切れないほどの稲妻が発生する!

驚いた事に、その無数の稲妻は、迷う事なく姫羅木さん唯一人に一斉に攻撃を仕掛ける!

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