冬城町新年会2009→2010
姫羅木さんは身構えた。

同時に四本の尻尾を高速で走らせる!

空気との摩擦を起こした、しなやかな姫羅木さんの四尾。

それは高熱の炎を纏い、襲い来る無数の稲妻を次々と払いのける!

尾と稲妻が交錯する度に、目も開けていられないほどの閃光が走る。

繰り返される、炎と稲妻の競り合い。

やがて何十合もの交錯が終わり。

「…信じられない」

紅霊が呼吸を乱した。

「私の『千雷』の魔術を防ぎきるなんて…」

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