冬城町新年会2009→2010
「!!」

姫羅木さんの顔が強張る。

同時に。

「千春!」

彼女は四尾でユラリと円を描きながら、俺に向かって叫んだ。

「その場を動くなよ。この紅霊…とんでもない技を仕掛けてきおるわ…」

千年以上生きた天狐である姫羅木さんが、ここまで緊張している姿を見るのは初めての事だ。

九尾の狐を相手にしても、子供を相手するように余裕の表情だったというのに。

そしてあの尻尾の動きは一体…?

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