読んだら死ぬ 本
第三章 また、貸出欄の人が死ぬ
とりあえず、図書館のパソコンで2人の名前を打ち込み、借りた本や住所と電話番号を調べた。

すると、確かにあの本を借りていた。日付も一致する。

私は、後日、直接行ってみる事にした。

「ピンポン…凸凹図書館です〜大利根力也さん、いますでしょうか」

その時、タコ焼き屋台のある隣の家から、頭がつるっぱげのおやじが話しかけてきた。

「力也さんなら亡くなったよ。大酒飲みでさぁ、医者にも止められていたのに、心筋梗塞で死んじまった。」

「…亡くなられたのは、いつ頃ですか」

「確か、8月中旬だったなぁ」
< 11 / 23 >

この作品をシェア

pagetop