読んだら死ぬ 本
どうやら、葬式は一段落し、人はまばらとなっていた。

母親らしき人がいた。

「凸凹図書館です。亡くなられたそうで、こんな時に申し訳ありません」

「いえ…これでよろしいでしょうか」

私は、本を受け取ったが、どうしても死んだ理由が知りたくなった。

「あの〜失礼ですが、何かのご病気で」

「…おはずかしい話しですが、バイクでの交通事故です。即死でした。」

私は、申し訳ない気分であったが、本の中身が気になり、自宅へ急いだ。

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