女王様はメイド様?!①【完】
「冗談やめて。なんでここにいるの?
県外の高校に行ったんじゃなったっけ?」


輝君はサッカーが上手で全国レベルの選手だった
だから県外の高校にスポ薦っで入ったはずだった。



「おれサッカーやめたんだ。
 ひざの怪我でもう…
 できないって言われちゃってさ……」


へぇそうだったんだ。


お気の毒様。


こころのあたしはいつになく毒舌だった。



「そしたらその学校にもいられなくなってさ
ちょうど親父も転勤が決まってたからこっちに来たってわけ」


「…………」



「でも…まさかさぁ
岡本がここにいるとは思わなかったよ。」




「…………」



「おれずっと岡本のこと好きだったっていったよな?
だっせぇけどおれ、小学校の頃からお前のことずっとすきだったんだ。
でもなぜか話さなくなっちゃって
中学も高校も離れちゃって…
おれすっげーショクだった。」


へぇ~ショックねぇ…


輝くんのショックなんてあたしの半分…

いや3分の1にも満たないよ。


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