女王様はメイド様?!①【完】
「ええっと、由凛さん?あなたたち
いつのまにそんなに親密な関係になってたの?!
しかも抱きしめられたって…キ、キスぅ??!」

あ、やばい。


つい口がすべってしまった。



「まぁでも大体予想ついてたけどね~
だってそれ翔くんがつけたんでしょ?」


”それ”というものを
指をさしながら聞いてきた。


唯がさす先には…


あたしの首…?


チラっと自分の首元を見た。


うわぁっ!


なにこれ…あかくなってるよ…痕ついてる…
あとから絆創膏かなんかで隠そう…


そう思いながら恥ずかしくて顔が真っ赤になってしまって
いるのを見られたくなくて、俯いて話を続けた。




「あ…えっと、
でも翔はあたしのことはたぶん好きじゃ…
ないと思うし、あたしも…わかんない
自分の気持ちがわかんないんだ」


あたしは輝くんのときのトラウマを忘れられなくて

恋することを恐れているんだ。


好きになることを…


「嫌いって言われたの?」



「うぅん言われてない。
でもあたしの事好きかって聞いたら
べつに…みたいなこと言われたし……」



「でも優しくしたりキスしたり…
意味わかんないょ…好きじゃなくても
キスとかするの?」


あたしは最近ずっとおもってた疑問をぶつけた。





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